ナノ複合体（固体粒子）

■ 技術の特長、従来技術との差異

この技術はナノ化薬物を保持する担体と薬物との相互作用、および時には必要な添加剤も加えて、投与時に複雑な挙動をするのが期待された製剤です。
これらの相互関係は薬物放出における各種要望に基づき設計されるもので、正にオーダー・メイドの製剤と言えるでしょう。今後の研究次第では、安価製造の可能性が大いにあります。

■ どの様な薬物、物質に適合するのか

この製剤は製造法を簡略化することによりオーダー・メイド製剤に利用され、更に製造コストの低下により安価な薬剤にもナノ化技術を適用されるものと期待しております。
またこれを通常の原末同様に扱うことにより、経口剤、外用剤に用いられ、一部点鼻剤、吸入剤、坐剤にも利用可能です。経口剤では特に顆粒、錠剤への応用も十分可能となるでしょう。しかし担体の問題から、本製剤は注射剤には不適と考えています。

■ 製品の効果

ナノ複合体

本剤はナノ化薬物の放出を制御することにより、即効性製剤、徐放性製剤のいずれも設計可能で、それによりADMEが大いに変化する可能性があります。
また吸収性においても従来の薬物より微細な為、吸収量、吸収速度が大いに変わるでしょう。